森田療法突撃レポート7

三島森田病院の生き字引きとも言える山代さん。
大切にしているその思いを、ほんの少しだけ聞かせてもらいましょう。

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初代院長から教わったこと

初代院長には、森田療法の大事なことをたくさん教わったよ。
出先でのトイレを気にする患者さんに、出かける前に「トイレに行ったか?」と声をかけたことがあったんだけど、後で院長に「なぜあんなことを言ったんだ」と注意されたことをいまだに覚えている。
患者さんが自分で考えて行動できるようになるためには、職員は口や手を出しすぎてはいけないんだ。

昔を振り返ると

40年くらい前は、患者さんに外勤先を探してきたり、今でいうケースワーカーのようなこともやってたね。
仕事をするうえで大事だと思うことを患者さんに伝えたりしていたよ。
《患者さんをどんどん地域に出してあげたい》と思ったんだ。

先代理事長から教わったこと

森田の野菜はなるべく安く売ること!
もし高く売ったら、「何のために野菜を作ってるの?お金もうけのためじゃないでしょ~」って天国から怒って電話をかけてくると思うよ。
だから絶対に、高い値段はつけないんだ。

退院していった患者さんに

退院した患者さんは、調子のいいときは連絡をよこさないな。
連絡をしないということは元気にやってんだな、と思う。

貴重なお話をたくさん聞かせてもらいました。
ありがとうございました。
長い歴史がある森田療法ですから、まだまだ面白い話が聞けそうですね!
山代さん、またよろしくお願いしますね。

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